10カ所で終了なので、今回訪れる銭湯は我輩のお気に入り Best10 でと自身企画していたんでつが、ラストを飾る1軒を決めるのは難しい。実は墨田区石原の黒湯銭湯「御谷湯(みこくゆ)」か、業平の重鎮が経営する「さくら湯」のいずれかと迷ってますて、とりあえずさくら湯の星野氏に電話したところ「そういう趣旨ならあそこがいいぞ。うちなんか10年前にビル銭湯にしちゃったから情緒が足りなくなっちゃった」とやんわり代替提案という名のお断り(笑)。さくら湯の場合、今は息子さんに代替わりしているが銭湯関連の著書も多い星野氏と2ショットでも狙ってたんでつが残念でございますた。
さて、銭湯界の生き字引星野氏が進めてくれたのがここ「曳舟湯」でありまつ。墨田区京島というと文花と並んでレトロな街並みが残るエリアでつが、その中でもタイムスリップしたかのように街中にこれぞ銭湯!という佇まいを感じさせてくれるとこでありますた。
脱衣所もリニューアルした形跡がなく古いままだがきれいでありまつ。中央の鏡の脇には何枚かの写真が飾られていて、その中の一枚は TOKYO SKY TREE の遠景でありますた。このエリアの人達にとって、やっぱり楽しみなんでしょーな。小さいながらも縁側と庭があり、木塀の部分に家紋(?)の形に穴が開けられていて、そこから漏れてくる光も趣がありまつ。
浴室内は他客がいるので撮影出来なかったのは残念だったが、非常にシンプルな造りでありますた。中央に島カラン、両サイドに壁カランが配置され湯槽は二つに仕切ってあって片方にはジェットと床バブルが施してありますた。ああそうだ、ここは風呂桶がお馴染みの黄色いプラスチック製じゃなくて木桶ですたな。古い記憶がヨミガエリますた。
自身銭湯大好き人間のようで、休みの日は色々と銭湯に出かけているよーでありまつ。