450円のパラダイス

富士山の頂に届きますた

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都内の銭湯を富士登山に準えて10箇所巡る「風呂屋の富士山詣で」もいよいよラスト10合目の銭湯に行ってまいりますた。台東区3カ所 / 足立区2カ所 / 北区1カ所 / 品川区1カ所 / 中央区1カ所 / 荒川区1カ所 と巡り、最後はやはり隣接する墨田区でと思ってたんでありまつ。
10カ所で終了なので、今回訪れる銭湯は我輩のお気に入り Best10 でと自身企画していたんでつが、ラストを飾る1軒を決めるのは難しい。実は墨田区石原の黒湯銭湯「御谷湯(みこくゆ)」か、業平の重鎮が経営する「さくら湯」のいずれかと迷ってますて、とりあえずさくら湯の星野氏に電話したところ「そういう趣旨ならあそこがいいぞ。うちなんか10年前にビル銭湯にしちゃったから情緒が足りなくなっちゃった」とやんわり代替提案という名のお断り(笑)。さくら湯の場合、今は息子さんに代替わりしているが銭湯関連の著書も多い星野氏と2ショットでも狙ってたんでつが残念でございますた。
 さて、銭湯界の生き字引星野氏が進めてくれたのがここ「曳舟湯」でありまつ。墨田区京島というと文花と並んでレトロな街並みが残るエリアでつが、その中でもタイムスリップしたかのように街中にこれぞ銭湯!という佇まいを感じさせてくれるとこでありますた。
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星野氏との電話交渉が終了して直ぐに曳舟湯に取材電話を入れたんだけど通じず。仕方ないから開店時間に合わせて行ってみますた。開店前なので入口脇には「ぬ」の木札。古い破風造りの外観、塀もいかにも昔の銭湯然とした造りで懐かしい。見上げると煙突が四方を見下ろしている。ビル銭湯にない風景だし、最近は煙突自体が老朽化して取り壊す銭湯も少なくない。開店時間ぴったりに開く、屋号が入った藍染めの暖簾がかかり木札も裏返って「わ」になりまつ。中央の水色のタイル腰壁の前に一輪差しが飾られておりますた。
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年季の入った引き戸を開けて番台で料金を支払う。我輩を含めて入浴客4人でスタート。
脱衣所もリニューアルした形跡がなく古いままだがきれいでありまつ。中央の鏡の脇には何枚かの写真が飾られていて、その中の一枚は TOKYO SKY TREE の遠景でありますた。このエリアの人達にとって、やっぱり楽しみなんでしょーな。小さいながらも縁側と庭があり、木塀の部分に家紋(?)の形に穴が開けられていて、そこから漏れてくる光も趣がありまつ。
浴室内は他客がいるので撮影出来なかったのは残念だったが、非常にシンプルな造りでありますた。中央に島カラン、両サイドに壁カランが配置され湯槽は二つに仕切ってあって片方にはジェットと床バブルが施してありますた。ああそうだ、ここは風呂桶がお馴染みの黄色いプラスチック製じゃなくて木桶ですたな。古い記憶がヨミガエリますた。
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風呂上がりに涼んでから例の88カ所巡りのスタンプシートと10カ所の富士山シートを出してスタンプを押してもらいますた。富士山シートが完了したことで番台に座る店主の松本氏と会話が始まりますた。
自身銭湯大好き人間のようで、休みの日は色々と銭湯に出かけているよーでありまつ。
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昨今、銭湯は建替えによってビル銭湯になったり、設備を充実させたり、上述の通り老朽化した煙突も撤去されていく流れになっている。昔は街中の建物の背が低かったので風呂屋の煙突は目印でもあり、そのエリアのシンボルタワーでもあったわけだが、それもなくなりつつある。煙突にかわるシンボルって何があるんだろう。なにか未来に続く「昭和の香り」は残って欲しいものだ。


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by anton_min | 2009-09-23 23:07 | 450円のパラダイス

我輩の好奇心を満たしてくれるモノとは‥‥?


by anton_min
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