さて、まだまだ馴染みのない「-63kg級 / ライト級」ですが、いやいやなかなか見応えのある試合の連続でありました。リザーブファイトとして行われた渡辺(元ガチンコ)と総合の宮田の試合なんて全く期待してなかったんですが、意外とスリリングで面白い一戦でありました。
本戦のトーナメントでは【K-1&TBS】の思惑としては久保優太が一押しの選手。確かにいい選手であります。期待通り【準々決勝3R判定VS尾崎】【準決勝1RKO VS長谷川】と順当に決勝進出であります。ところが優勝候補とはいわれていたもののイマイチ注目されていなかった大和哲也(久保と同い年の22歳)が【準々決勝1RKO VS裕樹】【準決勝2RKO VS才賀】となんとKOで決勝に上がってきちゃいました。
両者による決勝戦は素晴らしい一戦でありました。
1R / 大和のパンチが当たらず久保がラウンドを支配。久保が中盤大和からダウンを奪うと解説の谷川大喜び。しかし終盤久保のパンチが当たり出す。(10-8で久保の優勢)
2R / 大和が距離を詰めてプレッシャーをかけていく。久保はさばくも中盤から大和のパンチが当たり出す。それも結構的確にヒット。久保の腰が一瞬落ちかける。(10-9で大和有利 / トータル19-18でまだ久保の優勢)
3R/ 開始早々に大和の右ストレートが久保を捕らえダウンを奪う。(この時点で久保-2なのでトータルでは大和有利となっている)。解説の谷川焦りまくりです。久保のハイキックが大和の側頭部をかすめた時、「惜しい !!」っていうくらいだから久保に勝ってもらいたい意向がミエミエであります。それでも久保っていい選手で打ち合いに応じます。フィニッシュは互いの左フックの相打ちでありました。倒れたのは久保であり、踏みとどまった大和がKO勝ちで初代王者となりました。
文句無くいい試合。
我輩、3回ほど繰り返して見ちゃいました。
それにしても TBSとK-1谷川の特定の選手を贔屓する解説にはうんざりですな。
【試合結果】K-1 WORLD MAX 2010@国立代々木競技場第一体育館
×上松大輔(3R 2分45秒/TKO)松本芳道○
○久保優太(3R/判定3-0)尾崎圭司×
×石川直生(3R/判定0-3)才賀紀左衛門○
○大和哲也(1R 3分3秒/KO)裕樹×
×渡辺一久(3R/判定0-3)宮田和幸○
×アンドレ・ジダ(3R/判定0-2)長島☆自演乙☆雄一郎○
○佐藤嘉洋(3R/判定2-0)山本優弥×
×松本芳道(1R 1分21秒/KO)久保優太○
×才賀紀左衛門(2R 2分13秒/KO)大和哲也○
○アルバート・クラウス(3R/判定3-0)中島弘貴×
×久保優太(3R 1分26秒/KO)大和哲也○